9月2日、「認知症フレンドリージャパンサミット2018」(カルッツかわさき/主催:DFJI)で、JDWGセッション「わたしたちにとってのやさしいまちとは<一足先に認知症になったわたしたちからあなたへ>」を開催しました。
自分のチカラを活かして日々を暮らす、一人ひとりの工夫として、佐藤さん(JDWG会員・写真)は、iPhoneのアラーム機能や乗り換えアプリなどを使って、一人で電車を移動し、薬を服薬していることや、ヘルプカードに「わたしは認知症です。支援が必要です」と書いて、買い物で、洗剤の場所がわからないときに使っていることを紹介しました。
平さん(JDWG会員)は、買い物でメモを書いても買い忘れがあることを主治医に相談したところ、ボールペンで一つひとつ消していくことを提案され、「カートをおしながら人をよけるのも大変。さらに、品物をとって、メモをみて、ボールペンで消す。これ以上、増えては(無理)」と思い、店内をまわる順番にそってメモをつくって、レジの前でそれにそって確認することを、自分で考えたことを話しました。
「できないことはつらい。できているから、まちがえたと言える。」「だから、私はできないことをクリアしようとする。」の話には、「考えさせられた」との声が寄せられました。
セッション参加者同士のグループワーク(写真)では、自分が暮らす町でやってみたいことを参加者が話し合い、「働く場をいっしょにつくりたい」「本人のサポートでなく、本人が自分で自由に生きることを尊重することが、求められることだと気づいた。」などの意見があがりました。