”希望のリレー”推進事業(赤い羽根福祉基金助成事業)

JDWGでは、赤い羽根福祉基金第4回(平成31年度)助成を受け「認知症の本人が参画し共に生きる地域を創る希望のリレー推進事業」を実施しています。
本事業は、JDWGが表出している「認知症とともに生きる希望宣言」を、各地の認知症の本人、家族、地域の関係者(行政・医療・介護・福祉等)をはじめ、広くみなさまに知っていただき、「認知症とともに生きる希望宣言」とその宣言が表している認知症の本人の思いや力、これからへの希望を広げていくことを目的としたアクションです。

この取組では3地域(大阪・北九州・東京多摩地域)で、地元の活動体と協働アクションを行いました。
大阪空堀商店街「デメンシア・タイムズストリート」(令和元年11月30日)、北九州市「希望のリレーをあなたのまちでも」(令和2年2月15日)、東京多摩地域「パワフルに活動している認知症の本人たちからのメッセージを聴いてみよう!」(令和2年12月8日)の様子をご紹介します

東京多摩地域のアクションは、当初、令和2年3月8日に八王子市での開催予定していましたが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため実施を延期し、その後の地元関係者と協議を以って、令和2年12月8日に多摩市にて開催いたしました。


「あなたのまちでも、希望のリレーをつないでいこう!」

コンパクトサイズの「希望のリレーハンドブック2019」をぜひご利用ください。

「希望のリレーハンドブック2019」のダウンロードはこちら

約140mm四角形、表裏/全12頁(A3サイズ、両面刷り/片面6頁)
A3サイズの用紙に両面印刷し、横に3つ折り(観音折り)して、上下2つ折りにすると、約140mm角のコンパクトサイズのハンドブックとしてご利用いただけます。


パワフルに活動している認知症の本人たちからのメッセージを聴いてみよう!(多摩市関戸公民館)

コロナ禍の影響で、これまであった集いや、つながりが薄れていく中、多摩地域の地元の本人たちと本人の活動を応援する多くのみなさんのご努力・ご助力によって「いま大変な日々が続いていますが、みなさんはどう過ごしていますか」をテーマに「希望のリレー」アクションを行いました。
アクションは、新型コロナウイルス感染症に関する、政府、東京都及び地元自治体が定めたルールに則り、地元中心の呼びかけで開催しました。

パワフルに活動している認知症の本人たちからのメッセージを聞いてみよう

当日は「地元の仲間にエールを」を合言葉に、多摩市や近隣に住まう認知症の本人たちが日々の暮らしの様子や工夫を語り合いまいした。
感染防止の準備、参加のみなさんの安心のために本人が活躍。

参加者の声(当日アンケートから一部紹介)

認知症であろうがなかろうが、同じ人間で、落ちこむときも楽しいこともあります。仲間の大切さ、居場所の大切さを感じました。誰もが元気で楽しく暮らせる社会になるとよいと思いました。(50代・市民)

認知症に誰がなってもおかしくないことなので、もっとみんなで手をとりあって生きていける社会にしてきたいと思いました。(20代)

認知症であってもなくても、悩む日もあるし、前向きにも後ろ向きにもなる。同じ人間なのだから当たり前だと思った。(50代・介護福祉)

希望のリレーのメッセージは認知症の立場の方だけでなく、高齢者、目の不自由な方、車イスの方等々と当事者をかえて読んでも全てあてはまるメッセージだと思いました。それぐらい、大事な要素が含まれていると思いました。(60代・介護福祉)

多摩、八王子に元気な当事者の方がたくさんいらっしゃることがわかって励みになりました。(50代・医療)

みなさんがとてもいきいきとにこやかにされていたのが印象的でした。大変なことも日々あるのだろうと思いますが、みなさんのおかげで認知症に対する社会の印象は劇的に向上していると思います。(30代・行政)

共生について、どのようなことかと考えることが多く、何ができるか模索しています。具体的にどんなことという表現ができないのですが、認知症があってもなくてもお互いに心地よくすごせることではないかと強く思うようになってきました。(50代・行政)

本人の方々が道をひらいてこられた道のりを知りました。私も皆様からの大切なメッセージを伝えていきたい。(40代・行政)

<アクションをともにしたみなさん>
・まちのもの忘れ相談室 みらいの会(地元の本人活動団体)
・TAMA認知症介護者の会「いこいの会」
・DAYS BLG!はちおうじ
・八王子 女子会(本人活動グループ)
・町田 女子会(本人活動グループ)
・多摩市高齢支援課
・当日会場でお会いしたみなさん

大阪空堀商店街「デメンシア・タイムズストリート」
北九州市「希望のリレーをあなたのまちでも」

■本編:約20分
前半「デメンシア・タイムズストリート」
後半「希望のリレーをあなたのまちでも」

認知症の本人が参画し共に生きる地域を創る希望のリレー

■ダイジェスト版:約6分

大阪空堀商店街「デメンシア・タイムズストリート」

「住み慣れた町で暮らしたい」、「通いなれたなじみの商店街で、いつものように買い物をしたい」。
例え認知症になってもその思いは変わりません。
空堀商店街では、そんな思いを実現していくために、認知症の本人を始め、さまざまな立場の人たち、商店街を行きかう人たちと一緒になって「デメンシア・タイムズストリート」を開催しました。

<アクションをともにしたみなさん>
・地元の認知症の本人・家族
・空堀商店街振興組合
・空堀商店街協同組合
・空堀通り商店街振興組合
・空堀商店街協力店舗
・若年性認知症の人と家族と地域の支え合いの会「希望の灯り」
・認知症予防サポート協会
・NPO法人高齢者外出介護の会
・ゆめ伴プロジェクトin門真実行委員会
・認知症フレンドシップクラブあべの事務局
・一般社団法人認知症予防活動コンソーシアム
・やんちゃ倶楽部
・高齢者ケアセンター向日葵
・花園大学の学生のみなさん
・認知症サポーターの会「きずな」
・スリーA関西
・当日、空堀商店街を訪れたみなさん

北九州市「希望のリレーをあなたのまちでも」

「認知症とともに生きる希望宣言」をもとに、認知症の当事者だけではなく、難病や障がい者の当事者の方々も加わり、小地区にあるサロンの場などで「自分自身の希望」について話しあい行ってきました。
5つの希望宣言の中で「一番共感したメッセージ」を尋ねてみたところ(アンケート形式)、「自分の力を活かして、大切にしたい暮らしを続け、社会の一員として、楽しみながらチャレンジしていきます」を挙げる方が最も多い(33.0%/N=89)結果となりました。

<アクションをともにしたみなさん>
・「認知症・草の根ネットワーク」とその活動に参加するさまざまなみなさん
・NPO法人 老いを支える北九州家族の会
・北九州市認知症支援・介護予防センター
・北九州市・近隣市町のみなさん